青山美智子

【小説】青山美智子『赤と青とエスキース』~2022年本屋大賞第2位、大人の恋愛小説~あらすじと感想

2023年1月29日

『赤と青とエスキース』青山美智子~2022年本屋大賞第2位、大人の恋愛小説~

こんにちは、MAMOKOです。

本日も私が今までに読んだ小説を紹介します。

今回ご紹介するのは、青山美智子さんの『赤と青とエスキース』です。

MAMOKO
MAMOKO
一言でいうと、ほろ苦い大人の恋愛小説

こんな時に読んで欲しい

こころが疲れている時

Amazon商品の説明より

2021年本屋大賞2位『お探し物は図書室まで』の著者、新境地にして勝負作!

メルボルンの若手画家が描いた一枚の「絵画(エスキース)」。

日本へ渡って三十数年、その絵画は「ふたり」の間に奇跡を紡いでいく――。

二度読み必至! 仕掛けに満ちた傑作連作短篇。

あらすじと読んだ感想

すごい好き。もっと早く読めばよかった。

プロローグ

一章 金魚とカワセミ

二章 東京タワーとアーツ・センター

三章 トマトジュースとバタフライピー

四章 赤鬼と青鬼

エピローグ

 

エピローグを含めた、5篇の短篇集。

どの章にも「ふたり」がいて、

どの章にも「赤と青とエスキース」がある。

全部赤と青で繋がっている。

1枚の絵で繋がっている。

ジャックジャクソンで繋がっている。

それぞれの愛で繋がっている。

うますぎる。

 

※ネタバレ含みます

 

バタフライピーがわからなかったので調べたら、

本当に青くてびっくりしました。

タイトルも全部赤と青で、もうオシャレすぎる。

 

時間が流れて、場所も変わっているけれど

存在するものはかわっていない。

もちろん最後まで気づかなかったけど、

仕掛けに気づいたときは、なんかとても嬉しかった。

あのふたりはどうなったんだ?を全部回収してくれた。

 

Audibleで通勤時間や移動中に聴いていたので、

もう一回じっくり聴きたくなった。

紙の本で読んでいたら、読み終わった時抱きしめていたと思う。

今からでも、単行本買って抱きしめたい。

 

そんなに遠くない50代。

目に見える体の変化、目に見えない心の変化。

漠然とした不安がちょっと軽くなって、

うん、大丈夫。50代もこれからもきっと楽しい。

 

「人生は何度でもあるけど、それを経験できる

この体はひとつしかないのよね。

だから、なるべく長持ちさせなくちゃ。」(本文より)

 

オーナーの言葉には勇気をもらいました。

ちょっと疲れているなって感じてる人、

いろいろ不安な40代50代の大人の女性、

そんな人たちの心の支えになると思います!

最後に

青山美智子さんの『赤と青とエスキース』は、

絵で繋がった壮大な愛を描いた連作短篇集です。

美しすぎる仕掛けに気づいたら、きっと読み返したくなります。

恋愛だけじゃないので、恋愛小説苦手な人もぜひ読んで欲しいです。

Audibleは登録から30日間の無料期間もついているので、

試してみる価値ありです。

※2023年1月現在、こちらの作品は聴き放題対象外です。

読書好きな人、これから読書を始めた人はぜひ参考にしてね。

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本日は、以上です。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

-青山美智子