凪良ゆう

【小説】凪良ゆう『汝、星のごとく』 ~第20回、2023年本屋大賞受賞作~あらすじと感想

2023年4月19日

『汝、星のごとく』凪良ゆう ~第20回、2023年本屋大賞受賞作~

こんにちは、MAMOKOです。

本日も私が今までに読んだ小説を紹介します。

今回ご紹介するのは、凪良ゆうさんの『汝、星のごとく』です。

MAMOKO
MAMOKO
一言でいうと、涙腺崩壊の愛の物語

こんな人に読んで欲しい

物語に没頭したい人
しっとりとした恋愛小説が読みたい人
本屋大賞受賞作が読みたい人

Amazon商品の説明より

その愛は、あまりにも切ない。正しさに縛られ、愛に呪われ、それでもわたしたちは生きていく。本屋大賞受賞作『流浪の月』著者の、心の奥深くに響く最高傑作。

ーーわたしは愛する男のために人生を誤りたい。

風光明媚な瀬戸内の島に育った高校生の暁海(あきみ)と、自由奔放な母の恋愛に振り回され島に転校してきた櫂(かい)。ともに心に孤独と欠落を抱えた二人は、惹かれ合い、すれ違い、そして成長していく。生きることの自由さと不自由さを描き続けてきた著者が紡ぐ、ひとつではない愛の物語。

ーーまともな人間なんてものは幻想だ。俺たちは自らを生きるしかない。

あらすじと読んだ感想

瀬戸内の島の高校で出会った暁海と櫂。孤独を埋めるように惹かれ合い、愛し合う。遠距離、家族、社会、仕事、自立、成功と挫折。愛しているのにすれ違う2人。もがきながらも愛することをやめなかった2人の話。

はじめましての凪良ゆうさん。涙腺崩壊、泣きすぎてどうにかなるかと思った。序盤から涙が止まらなかったので、外で読めないと判断し、家でしっとり読みました。涙も止まらなかったけど、読む手も止まらなかったので一気に読んだ。うまく表現できないけど、余韻が凄くて抜け出せない。人がいないとこで読むのがおすすめです。

2人と同じように時を過ごした感覚で読めて、愛しかないのに届かなくて、切なく辛い。強さと弱さ。自由と不自由。もうこれ以上2人に困難を与えないでって祈るような気持ちで読んだ。

いろんな親子の形、家族の形、恋愛の形。環境によって仕方のないことも沢山あるけれど、自分の人生は自分にしか選べないし、責任は自分にしか取れない。選ぶこと、捨てることで、誰だって幸せになれる。言葉ほど簡単ではないけれど、勇気づけられました。

お互いを助け合うための結婚。新しい形で、尊重し許し合う。いい関係だなと思った。プロローグとエピローグで語られる現在。一行目から「えっ?」って驚いたけど、それとは正反対の穏やかな空気が流れる。十五年を読んだ後のエピローグ。内容はほぼ同じなのに全然違った温度。凄い。語彙力皆無でなんて表現していいかわからないけど、凄い。タイトルは読む前からとてもきれいで惹かれていたけど、ラストまで読むと美しさが際立つ。込められた想いに胸が熱くなる。素敵すぎる。

心に響く、刺さる言葉がいっぱいあって。ハッとしたり、ドキッとしたり。その度に物語とは別に心が揺さぶられた。小説を読んでいて、文章から放たれる言葉の力を感じるその瞬間がとても好き。人として、子として、個人として。自立とは、自由とは、人生とは何か。しっかりと残しておきたい言葉が、この作品にはいっぱいあった。

\心に残った言葉/

“窓辺で風鈴が澄んだ音を鳴らしていて、初めて味わう幸せに浸りながら、自分の手が届かない場所に一生消えない跡をつけられたような不安感があった。”

“誰のせいにしても納得できないし救われないの。誰もあなたの人生の責任をとってくれない。”

“いざってときは誰に罵られようが切り捨てる、もしくは誰に恨まれようが手に入れる。”

“退屈は安定で、安定は安らぎで、あの島は俺の故郷じゃないけれど、暁海がいる場所が俺の帰る場所なのだと強烈に自覚した。”

“自分を縛る鎖は自分で選ぶ。”

“わたしは何を捨てて、なにを選べばいいのだろう。親、子供、配偶者、恋人、友人、ペット、仕事、あるいは形のない尊厳、価値観、誰かの正義。すべて捨ててもいいし、すべて抱えてもいい。自由。”

“この風は、あの風ではない。この季節もあの季節ではない。だから今を大事にするしかない。この風もこの季節も今一度切り。”

“幸せになれなくてもいいのだ。ああ、ちがう。これがわたしの選んだ幸せなのだ。わたしは愛する男のために人生を誤りたい。”

“まともな人間なんてものは幻想だ。誰が作り出したかわからないそんなものより、俺たちは自らを生きるしかない。”

最後に

凪良ゆうさんの『汝、星のごとく』は、切なくて深い愛の物語でした。自分の人生は自分で選ぶ。誰だって幸せになっていい。沁みました。とにかく涙が止まらなくて、読み終わったあとの余韻も凄かったです。恋愛小説として括るには、ちょっと違う感じもするけど、しっとりとした愛の物語を読みたい人にはおすすめです。

『汝、星のごとく』はAudibleの聴き放題対象作品です。暁海のパートは女性、櫂のパートは男性のナレーターさんで聴きやすかったです。

Audibleは登録から30日間の無料期間もついているので、試してみる価値ありです。

※聴き放題の対象作品は変更になる場合があります

読書好きな人、これから読書を始めた人はぜひ参考にしてね。

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本日は、以上です。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

-凪良ゆう