『リフレイン』五十嵐貴久~リカの看護学校時代、リカシリーズ第6弾~
こんにちは、MAMOKOです。
本日も私が今までに読んだ小説を紹介します。
今回ご紹介するのは、五十嵐貴久さんの『リフレイン』です。
こんな人に読んで欲しい
リカシリーズの空白の時間を埋めたい人
Amazonの商品説明より
生徒、教職員あわせて百二十余名の命を奪った
「青美看護専門学校火災事件」。
その惨劇の前触れは、すでに一年前から始まっていた。
轢死、飛び降り、練炭自殺……
学校の内外で続発する生徒たちの非業の死。
その周囲には、いつも「彼女」の影がちらついていた——。
阿鼻叫喚の地獄と化した火災の、
唯一の生存者が語る看護学校時代の
“雨宮リカ" の素顔とは。シリーズ第六弾!
あらすじと読んだ感想
青美看護専門学校時代のリカの話。
シリーズを通して何度か出てきた火災事件が起こるまでの話。
なぜ1人だけ生き残ったのか……
取材形式で描かれているのがちょっと
読みにくかったけど面白かった!わかるようでわからない
不気味さが怖かったです。
今回も絶対リカがかかわってるって言うか、
犯人でしょって事件が続きます。
火事以外でも次々死にます。
5月にクラスメイトの電車事故
7月に上級生の男子生徒2人が刺殺と交通事故
9月にクラスメイトの飛び降り自殺
9月にクラスメイト2人の無理心中
2月に教頭先生のエレベーター事故
エレベータ事故が凄惨すぎる。
これはちょっとリカのやり過ぎ感が否めない。
男子生徒の事件については、リカが原因なんだろうけど、
トリガーが何だったのかもうちょっと知りたかったです。
それにしても、これだけ続く事件の中でみんなよく学校辞めなかったなって。
このリカシリーズの「リフレイン」の怖さは、
10代女子の、しかも閉鎖された空間での人間関係が影響していて、
その中でのリカの存在が、精神的にじわじわ来て怖かったです。
辞めること、逃げることすらできなかったんだなって。
口にできない恐怖、表現できない恐怖、リカに対する恐怖が辛かった!
日菜子と千尋のリカに対する意見のぶつかり合いは、
千尋に対して、「わかる、わかるよ。でも放っておこう。それしかないよ。」
って日菜子寄りな感じで読んでいました。
でもまさか、この日菜子の考えが、あんな結末を迎えることになるなんて。
何もなければそれでいい。は何の解決にもならない。
残酷すぎる結末。リカを侮ってはいけない。
最後に
五十嵐貴久さんの『リフレイン』は、
一言でいうと看護学校時代のリカの話です。
シリーズを通して一番、リカの根底というか実態、
考え方・実行力・恐怖が詰まってる気がしました。
物語の中で、「マヅルカ」という曲が流れている記述が
あってとても気になるんですが、聴いてしまったら
耳から離れない気がして聴けずにいます。
リフレインはマヅルカだけであって欲しい……
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本日は、以上です。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。