『虚像の道化師』東野圭吾~ガリレオ7、シリーズ七作目、短編集としては四作目~
こんにちは、MAMOKOです。
本日も私が今までに読んだ小説を紹介します。
今回ご紹介するのは、東野圭吾さんの『虚像の道化師』です。
こんな時に読んで欲しい
短編のミステリーを読みたい時
Amazon商品の説明より
ビル5階にある新興宗教の道場から、信者の男が転落死した。
男は何かから逃れるように勝手に窓から飛び降りた様子だったが、
教祖は自分が念を送って落としたと自首してきた。
教祖は本当にその力を持っているのか、
そして湯川はからくりを見破ることができるのか(「幻惑す」)。
ボリューム満点、7編収録の文庫オリジナル編集。
あらすじと読んだ感想
2013年の第2シーズンのドラマの原作です。
帝都大学准教授の湯川先生が、学生時代の友人草薙刑事と、
その後輩刑事の内海薫に協力し、事件を解決に導く話。
もともと単行本2冊分を1冊に改編された超お得な文庫本です。
「虚像の道化師」は7作からなる短編集。短編集はタイトルが楽しみ。
・第一章 幻惑す(まどわす)
・第二章 透視す(みとおす)
・第三章 心聴る(きこえる)
・第四章 曲球る(まがる)
・第五章 念波る(おくる)
・第六章 偽装う(よそおう)
・第七章 演技る(えんじる)
『幻惑す』
新興宗教の話。念じるだけで人を死に追いやれるのか?教祖の力はほんものか?
『透視す』
透視ができるホステスが殺された。
透視の謎と彼女の想いは?
『心聴る』
草薙刑事が犯人に刺される!
特定の個人にだけ聴こえる幻聴の正体は?
『曲球る』
戦力外通告を受けた投手の話。
殺された妻の隠された真実は?
『念波る』
テレパシーで分かり合えるという双子。
テレパシーの謎と姉を襲った犯人は?
『偽装う』
別荘地で夫婦が殺された。
たまたま付近にいた草薙が捜査に加わる。
湯川はある違和感を唱える。
『演技る』
劇団で起きた殺人事件の話。
犯人は脚本家の元カノか?演じたのは誰か?
7作品のうち、透視すのみ映像化されていない作品です。
切ない終わり方でしたが、トリックも話もよかったです。
草薙刑事がちょっとずつ論理的になっていくのも、
順を追って読む楽しみがあります。
長編では、登場人物の心理描写がしっかり描かれていたり、
事件の背景が深かったり、読み応えがあってそれも魅力のひとつです。
短編には長編の華やかさみたいなのはないですが、
ガリレオシリーズならではの科学的なトリックが
複数読めるのはやっぱりおもしろいです。
最後に
東野圭吾さんの『虚像の道化師』は、
一言でいうと天才物理学者VS7つの事件です。
7つのいろんな事件に、湯川先生が関わって真実が
明らかになっていきます。切ない結末でも、
湯川先生によって明らかにされた真実で温かい気持ちになったり
草薙刑事とはやっぱりいいコンビだなって感じたり、
いろんな短編を楽しめる一冊です。
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本日は、以上です。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。