『赤ずきん、旅の途中で死体と出会う。』青柳碧人~西洋童話×ミステリーの短編連作集~
こんにちは、MAMOKOです。
本日も私が今までに読んだ小説を紹介します。
今回ご紹介するのは、青柳碧人さんの『赤ずきん、旅の途中で死体と出会う。』です。
こんな人に読んで欲しい
西洋童話が好きな人
短編連作集が読みたい人
ミステリー初心者にもおすすめ
Amazon商品の説明より
日本の昔話をミステリで読み解き好評を博した『むかしむかしあるところに、死体がありました。』に続き、西洋童話をベースにした連作短編ミステリが誕生しました。今作の主人公は赤ずきん! ――クッキーとワインを持って旅に出た赤ずきんがその途中で事件に遭遇。
「シンデレラ」「ヘンゼルとグレーテル」「眠り姫」「マッチ売りの少女」を下敷きに、小道具を使ったトリック満載!こんなミステリがあったのか、と興奮すること間違いなし。全編を通して『大きな謎』も隠されていて、わくわく・ドキドキが止まりません!
あらすじと読んだ感想
第1章 ガラスの靴の共犯者 シンデレラ
魔女に魔法をかけてもらって素敵なドレスを着た赤ずきん。シンデレラとカボチャの馬車でお城の舞踏会に向かいますが、途中で男を轢き殺してしまいました。
第2章 甘い密室の崩壊 ヘンゼルとグレーテル
ヘンゼルとグレーテルにミートパイをご馳走になった赤ずきん。帰ってこない2人のおかあさんを探しに森へ行くと、お菓子の家がありました。おかあさんはお菓子の家の倒れた食器棚の下で死んでいたのでした。
第3章 眠れる森の秘密たち 眠り姫
活気がないお城が気になっていた赤ずきん。この国ではお姫さまが眠り続けているのでした。国の宰相を助けたことで、屋敷に泊めてもらうことになりますが、宰相の召し使いの息子が人を殺したというのです。
第4章 少女よ、野望のマッチを灯せ マッチ売りの少女
いよいよ旅の終わりを迎えようとしていた赤ずきん。着いた港町で、エレンというマッチ会社の社長になった少女の話を聞きました。それによると……。
「あなたの犯罪計画は、どうしてそんなに杜撰なの?」
ほんとに、杜撰な計画の人、多すぎ!赤ずきんちゃん、頭良すぎー!かっこいいしめっちゃいい子。
カズレーサーさんも絶賛のおすすめ本。グリム童話とアンデルセン童話をベースにした連作短編ミステリーです。『むかしむかしあるところに、死体がありました。』に続く、昔ばなしミステリー第ニ弾です。
キャッチーな装丁とタイトルに、ずっと気になっていたこちら、Audibleでみつけて聴きました。ナレーターさんがとても良くて、Audibleに最適なお話です。登場人物増えてくると誰が誰かわからなくなった時、戻って読むことができないのがちょっと困りますが、ちょっと困る程度でした!
赤ずきんちゃんは、クッキーとワインをおばあさんに届けている旅の途中だと思っていたのに、まさかそんな展開になるなんて!って感じで驚きました。クッキー腐らないか気になってたけど、いらぬ心配でした。くすっと笑ってしまう表現もあって、とにかく飽きない!隠された大きな謎もあって、最後までわくわくどきどきです。
おとぎ話のファンタジー感は大事にしつつ、リアルな推理部分が絶妙に絡んでてめちゃくちゃおもしろかったです。オオカミのお腹に石入れて、縫って、また出しても大丈夫とか、話ができる動物がいたり、魔法使いも魔女もめっちゃおる!ずっと漂ってる不穏な感じがとてもいいスパイスでした。
それぞれのお話の重要な小道具たちと大切な仲間たち。細かい伏線もいっぱいあって、伏線回収が見事なので2回目もおもしろい。前作の『むかしむかしあるところに、死体がありました。』もおもしろかったけど、童話ベースのこっちほうが好きでした。また旅に出てる赤ずきんちゃんの新作もぜひ読みたいです。
最後に
青柳碧人さんの『赤ずきん、旅の途中で死体と出会う。』は、一言でいうと赤ずきんちゃんが大活躍する話です。まだまだ少女なのに、赤ずきんちゃんがほんとに賢くてお見事です。童話好きな人にも、ミステリーの好きな人にもおすすめです。2023年には福田雄一さん監督で映像化されるそうで興味しかないです!とても楽しみです。
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※聴き放題の対象作品は変更になる場合があります
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本日は、以上です。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。