『沈黙のパレード』東野圭吾~ガリレオシリーズ九作目、映画化の原作~
こんにちは、MAMOKOです。
本日も私が今までに読んだ小説を紹介します。
今回ご紹介するのは、東野圭吾さんの『沈黙のパレード』です。
こんな人に読んで欲しい
ガリレオシリーズの前人未到の傑作が読みたい人
Amazon商品の説明より
突然行方不明になった町の人気娘が、数年後に遺体となって発見された。
容疑者は、かつて草薙が担当した少女殺害事件で無罪となった男。
だが今回も証拠不十分で釈放されてしまう。
さらにその男が堂々と遺族たちの前に現れたことで、
町全体を憎悪と義憤の空気が覆う。
秋祭りのパレード当日、復讐劇はいかにして遂げられたのか。
殺害方法は?アリバイトリックは?
超難問に突き当たった草薙は、アメリカ帰りの湯川に助けを求める。
あらすじと読んだ感想
2022年公開の映画の原作です。
アメリカから帰国し、准教授から教授になった湯川先生が、捜査に協力する話。
菊野市で歌手を目指していた定食屋の長女佐織が失踪した。
3年後、彼女の遺体が静岡の火災跡から発見される。
火災のあった家に住んでいた女性の息子、蓮沼寛一が容疑者としてあげられた。
蓮沼は23年前にも少女殺害の容疑で逮捕されたが、黙秘により無罪となっていた。
23年前の事件も担当し、悔しい思いをしていた草薙にとっては、
リベンジでもある今回の事件。
逮捕にこぎつけるも、蓮沼は黙秘を貫き証拠不十分として釈放される。
納得がいかない父親と友人らは、力を合わせ復讐を計画する。
菊野市での秋祭りのパレード当日、蓮沼は遺体で発見される。
容疑者となった彼女を愛した善良の人々。容疑者Xは一人じゃない。
沈黙を続ける容疑者たちが実行した復讐とは。
単行本としては、6年ぶりのガリレオシリーズ。
めちゃくちゃおもしろかったです。2021年に文庫本が発売されて読みましたが、
単行本で読めばよかったと後悔しました。
最後の80ページくらいは一気読みでした。家で読んでいたので号泣でした。
黙っているだけの蓮沼が、何の罪にも問われない現状は、かなり腹が立ちました。
法で裁けないなら、自分たちが何とかするしかないと、協力した容疑者Xたち。
パレード当日に実行されたであろう復讐劇。
23年前に蓮沼を有罪にできなかった草薙刑事の無念を理解し、協力した湯川先生。
湯川先生の推理と助言で、殺害方法が明らかになるだけじゃない今回の物語。
想像を超える真実がこの物語の面白さです。
いろんな人の、それぞれの大切なものに対する愛が描かている、
愛のある話です。最後までじっくりと、
最後は人のいないところで読んで欲しいです。
最後に
東野圭吾さんの『沈黙のパレード』は、
一言でいうと天才物理学者VS善良な市民たちです。
善良の人々の容疑者に対する思い、被害者に対する思いが向かう先にある犯罪。
彼らが力を合わせて生まれた謎、その謎に挑む湯川先生の推理は読み応えありです。
映画を観た人も、これから映画を観る人もぜひ読んで欲しいです。
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本日は、以上です。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。