『私の家では何も起こらない』恩田陸~カバー原画に上野リチ「そらまめ」使用の表紙もおすすめ~
こんにちは、MAMOKOです。
本日も私が今までに読んだ小説を紹介します。
今回ご紹介するのは、恩田陸さんの『私の家では何も起こらない』です。
こんな人に読んで欲しい
怖い話が好きで、洋館って響きにときめく人
Amazonの商品説明より
小さな丘に佇む古い洋館。この家でひっそりと暮らす女主人の許に、
本物の幽霊屋敷を探しているという男が訪れた。
男は館に残された、かつての住人たちの痕跡を辿り始める。
キッチンで殺し合った姉妹、子どもを攫って主人に食べさせた料理女、
動かない少女の傍らで自殺した殺人鬼の美少年―。
家に刻印された記憶が重なりあい、新たな物語が動き出す。
驚愕のラストまで読む者を翻弄する、恐怖と叙情のクロニクル。
あらすじと読んだ感想
幽霊屋敷の10話の短編集。何も起こらないって言うってことは、
何か起こります。全部短めの話ですが、ぞわぞわします。
正面からの怖さというか、斜めからの怖さみたいな感じ。
日本じゃないなと感じながら読みました。
きっと「洋館」って言葉に引っ張られただけです。
あとがきで恩田陸さんが”お屋敷”と書かれているように、
上品なイメージが漂っています。上品なホラー作品です。
「私は風の音に耳を澄ます」は途中でなんとなく気づいてしまって、
最後、やっぱりな。ってなりました。でも、やっぱりな。
ってなる前のゾクッと感が何とも言えないです。おもしろい。
「俺と彼らと彼女たち」はスカッと系。幽霊屋敷の話ですけど。
想像できるけど、想像を超えてくるような感じで、
先がとても気になる展開でした。20ページ弱の短編なので、
とても読みやすいです。
本読みなれてない人でも読みやすくておすすめです。
なんとなく好きだと思っていたこの本の装丁。
上野リチさんの<壁紙「そらまめ」>に、
布川愛子さんの線画イラスト。
これが単行本だと、黒地のそらまめも、
線画イラストのみも見られるというお得感満載!
あんまり買わないけど、こだわりが詰まっている
単行本もいいなって改めて思いました!
最後に
恩田陸さんの『私の家では何も起こらない』は、
一言でいうと幽霊屋敷で起こるいろんな話です。
お屋敷で起こる短めのお話10話が読めます。
ぞわぞわが10回楽しめる1冊です。
読みやすいので、あまり本を読まない人でもサクッと
読めるのでおすすめです。
短い中にも詰まっている恩田陸ワールドを
楽しんで欲しいです。
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本日は、以上です。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。