『木洩れ日に泳ぐ魚』恩田陸~最後まで気になる彼と彼女の心理戦~
こんにちは、MAMOKOです。
本日も私が今までに読んだ小説を紹介します。
今回ご紹介するのは、恩田陸さんの『木洩れ日に泳ぐ魚』です。
こんな時に読んで欲しい
ハラハラする展開を一気に読みたい時
Amazon商品の説明より
舞台は、アパートの一室。
別々の道を歩むことが決まった男女が最後の夜を徹し語り合う。
初夏の風、木々の匂い、大きな柱時計、そしてあの男の後ろ姿―
共有した過去の風景に少しずつ違和感が混じり始める。
濃密な心理戦の果て、朝の光とともに訪れる真実とは。
不思議な胸騒ぎと解放感が満ちる傑作長編。
あらすじと読んだ感想
帯に書いてあったように、電車乗り過ごしはしなかったけど、
気になる気になる、続きはとても気になりました。
彼と彼女の関係は終盤まで気になります。想いが途切れる瞬間が切ないです。
「愛がなければ嫉妬もない」彼女の恋愛に対する分析が鋭くて、ちょっと苦しいです。
いつも「言わせる」彼のずるさがじわじわくるのです。
覆される衝撃の事実。全体を通してある不穏な空気感は恩田陸さんらしくとても好きでした。
個人的に恩田陸さんの作品でよく見る「反芻」って
表現が多くてひとりニヤついてしまいました。
ページは少なめですが、濃厚な内容で一気に読めます。
最後に
恩田陸さんの『木洩れ日に泳ぐ魚』は一言でいうと、恋愛心理小説です。
予定のない休みの前日、2人と一緒に夜を過ごしながら、
一気に読んで朝を迎えて欲しいです。
太陽が姿を現したころ、ちょっともやっとする読後感を
抱きながらゆっくり眠って欲しいです。
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本日は、以上です。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。