『人魚の眠る家』東野圭吾~狂ってでも守らないといけないものがある~
こんにちは、MAMOKOです。
本日も私が今までに読んだ小説を紹介します。
今回ご紹介するのは、東野圭吾さんの『人魚の眠る家』です。
こんな時に読んで欲しい
ミステリ以外の東野圭吾作品を読みたい時
Amazon商品の説明より
「娘の小学校受験が終わったら離婚する」。
そう約束していた播磨和昌と薫子に突然の悲報が届く。
娘がプールで溺れた―。病院で彼等を待っていたのは、
“おそらく脳死”という残酷な現実。
一旦は受け入れた二人だったが、娘との別れの直前に翻意。
医師も驚く方法で娘との生活を続けることを決意する。
狂気とも言える薫子の愛に周囲は翻弄されていく。
あらすじと読んだ感想
東野圭吾作家デビュー30周年記念作品です。
発売当時、”東野圭吾さんの新刊”ってことだけで予約して買いました。
届いた本を内容あんまり確認せずに読み始めたので、
このまま読んでていいのかな?って。途中悩みながら最後まで読みました。
生きるとはどういうことか。死ぬとはどういうことか。正しいことは何か?
病気、脳死、大事な人、いろいろ考えさせられました。
デリケートな問題を扱いながら、読み手にいろいろ考えさせる作品だったと思います。
第4章「本を読みに来る人」は特に考えることも多かったけど、すごくよかったです。
特別支援学校の教員は、論理的には正しい事かもしれない。でも人は論理だけでは生きられない。
自分の気持ちに正直であることが大事だと母親に寄り添ってくれました。
少女のために本を朗読する意味もとても温かく、母親にとっての癒しだったと思います。
自分が殺せば殺人罪が適応されるのか。
「答えてください。娘を殺したのは私でしょうか。」
「適応されれば、あの日事故の日から今日まで生きていたのだとお墨付きをもらえる。」
我が子の胸に包丁を向ける母親の行動には、涙が止まりませんでした。
プロローグがエピローグで回収されることで、重すぎない読後感になった気がします。
最後に
東野圭吾さんの『人魚の眠る家』は、一言でいうと命について考えさせられる作品でした。
読む人の立場によって、読んだタイミングによって変わると思います。
生きるということ、死ぬということ、命について、何が正しいかではなく、何をしたいのか。
迷うことがあればこそ、自分には正直でいたいと思わせてくれる作品でした。
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本日は、以上です。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。