東野圭吾

【小説】東野圭吾『ガリレオの苦悩』~ドラマ化の原作、ガリレオシリーズ第四作~あらすじと感想

2022年11月1日

『ガリレオの苦悩』東野圭吾~ドラマ化の原作、ガリレオシリーズ第四作~

こんにちは、MAMOKOです。

本日も私が今までに読んだ小説を紹介します。

今回ご紹介するのは、東野圭吾さんの『ガリレオの苦悩』です。

MAMOKO
MAMOKO
一言でいうと、天才物理学者が協力しないと言いつつ捜査に協力してくれる話

こんな時に読んで欲しい

短編のミステリーが読みたい時

Amazonの商品説明より

“悪魔の手”と名のる人物から、警視庁に送りつけられた怪文書。

そこには、連続殺人の犯行予告と、帝都大学准教授・湯川学を

名指して挑発する文面が記されていた。

湯川を標的とする犯人の狙いは何か?常識を超えた恐るべき殺人方法とは?

邪悪な犯罪者と天才物理学者の対決を圧倒的スケールで描く、

大人気シリーズ第四弾。

あらすじと読んだ感想

2008年のスペシャルドラマと、2013年の第2シーズンのドラマの原作です。

帝都大学准教授の湯川先生が、学生時代の友人草薙刑事と、

その後輩刑事の内海薫に協力し、事件を解決に導く話。

 

「ガリレオの苦悩」は5作の短編集で、今回もタイトルの読ませ方が気持ちいい。

熟語でも完成しているのに、送り仮名でよりイメージが湧く。こんな言葉を考えたい。

・落下る(おちる)

・操縦る(あやつる)

・密室る(とじる)

・指標す(さししめす)

・攪乱す(みだす)

この作品から、原作にも内海薫が登場します。

"女だから"って言われたくないけど、女だからわかることもあって、

それを内海薫に全部言わせているのが、ちょっとずるくもあって納得ができて、

私はおもしろいと思います。映画の容疑者Xの献身では捜査している内海薫が、

原作では存在していなかったのでちょっとややこしかったりする。

そんなに気にはならないけど。

 

身近な人が犯罪を犯していたらどうするか。

湯川先生含め、登場人物の心理描写が素晴らしかったです。

石神の事件の前と後で変わっていく湯川先生。

湯川先生の人間っぽさがとてもよかったです。

攪乱す(みだす)の最後の湯川先生と草薙刑事の会話は、

2人のらしさが出ていてすごく好きです。

 

文庫本の表紙、帯で隠れてて気づかなかったけど、

スカイツリーが綺麗です。

最後に

東野圭吾さんの『ガリレオの苦悩』は、

一言でいうと天才物理学者が協力しないと言いつつ協力してくれる話です。

学生時代の恩師、友人が絡んだ事件もあって、

湯川先生の人間っぽさも描かれていて読み応えアリです。

短編で読みやすいので、ドラマでガリレオシリーズ知った人にもおすすめです。

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本日は、以上です。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

-東野圭吾