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【小説】恩田陸『私の家では何も起こらない』~カバー原画に上野リチ「そらまめ」使用の表紙もおすすめ~あらすじと感想

2022年10月29日

『私の家では何も起こらない』恩田陸~カバー原画に上野リチ「そらまめ」使用の表紙もおすすめ~

こんにちは、MAMOKOです。

本日も私が今までに読んだ小説を紹介します。

今回ご紹介するのは、恩田陸さんの『私の家では何も起こらない』です。

MAMOKO
MAMOKO
一言でいうと、幽霊屋敷で起こるいろんな話

こんな人に読んで欲しい

怖い話が好きで、洋館って響きにときめく人

Amazonの商品説明より

小さな丘に佇む古い洋館。この家でひっそりと暮らす女主人の許に、

本物の幽霊屋敷を探しているという男が訪れた。

男は館に残された、かつての住人たちの痕跡を辿り始める。

キッチンで殺し合った姉妹、子どもを攫って主人に食べさせた料理女、

動かない少女の傍らで自殺した殺人鬼の美少年―。

家に刻印された記憶が重なりあい、新たな物語が動き出す。

驚愕のラストまで読む者を翻弄する、恐怖と叙情のクロニクル。

あらすじと読んだ感想

幽霊屋敷の10話の短編集。何も起こらないって言うってことは、

何か起こります。全部短めの話ですが、ぞわぞわします。

 

正面からの怖さというか、斜めからの怖さみたいな感じ。

日本じゃないなと感じながら読みました。

きっと「洋館」って言葉に引っ張られただけです。

あとがきで恩田陸さんが”お屋敷”と書かれているように、

上品なイメージが漂っています。上品なホラー作品です。

 

「私は風の音に耳を澄ます」は途中でなんとなく気づいてしまって、

最後、やっぱりな。ってなりました。でも、やっぱりな。

ってなる前のゾクッと感が何とも言えないです。おもしろい。

「俺と彼らと彼女たち」はスカッと系。幽霊屋敷の話ですけど。

 

想像できるけど、想像を超えてくるような感じで、

先がとても気になる展開でした。20ページ弱の短編なので、

とても読みやすいです。

本読みなれてない人でも読みやすくておすすめです。

 

なんとなく好きだと思っていたこの本の装丁。

上野リチさんの<壁紙「そらまめ」>に、

布川愛子さんの線画イラスト。

これが単行本だと、黒地のそらまめも、

線画イラストのみも見られるというお得感満載!

あんまり買わないけど、こだわりが詰まっている

単行本もいいなって改めて思いました!

最後に

恩田陸さんの『私の家では何も起こらない』は、

一言でいうと幽霊屋敷で起こるいろんな話です。

お屋敷で起こる短めのお話10話が読めます。

ぞわぞわが10回楽しめる1冊です。

読みやすいので、あまり本を読まない人でもサクッと

読めるのでおすすめです。

短い中にも詰まっている恩田陸ワールドを

楽しんで欲しいです。

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本日は、以上です。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

-恩田陸