『グリフォンズ・ガーデン』早瀬耕~26年ぶりに文庫化されたデビュー作~
こんにちは、MAMOKOです。
本日も私が今までに読んだ小説を紹介します。
今回ご紹介するのは、早瀬耕さんの『グリフォンズ・ガーデン』です。
こんな人に読んで欲しい
他愛もない会話が楽しめる人
Amazon商品の説明より
東京の大学院で修士課程を終えたぼくは、就職のため、
恋人の由美子とともに札幌の街を訪れた。
勤務先の知能工学研究所は、グリフォンの石像が見守る深い森の中にあり、
グリフォンズガーデンと呼ばれていた。
やがてぼくは、存在を公表されていないバイオコンピュータIDA‐10の中に、
ひとつの世界を構築するのだが…1992年のデビュー作にして、
『プラネタリウムの外側』の前日譚、大幅改稿のうえ26年ぶりに文庫化
あらすじと読んだ感想
「未必のマクベス」早瀬耕さんのデビュー作で、
26年ぶりに改稿されて文庫本として出版されて即買った1冊です。
未必のマクベスを読んだときにほかの作品も読みたい!と思って探したんですが、
当時は手に入らなかったので、文庫化はとてもうれしかったです。
出てくる用語とかがむずかしくて”???”って感じなんですが、
会話のテンポが良かったり内容がおもしろくてすらすら読めました。
コンピュータに詳しくて、コンピュータの概念とか、
用語とか知っていたらもっと理解できて楽しめるかも知れないです。
でも混じりたい会話もいっぱいあって、ふいんきのはなしとか、
箱庭のはなしとか。とても好きです。
この作品もバーチャルとリアルの境目が曖昧で、離れているようで繋がっているような、
2つの世界の間をふわふわしている感じがなんとも心地よいです。
表紙とグリフォンのせいでずっとみどり色でした。
グリフォンは音だけで勝手にグリーンをイメージしただけですが、
その効果もあったのか内容むずかしかったんですが爽やかな感じがしました。
「DUAL」なのか「PRIMARY」なのか在り方をずっと考えさせられていたんですが、
最後に「REAL」に戻してくれてよかったです。
こちらこそ読む機会を与えていただき感謝でした。
最後に
早瀬耕さんの『グリフォンズ・ガーデン』は、一言でいうと穏やかな恋愛小説です。
恋愛小説としても楽しめますが、AIに興味があったり、
コンピュータに詳しい人が読んだらもっと楽しめると思います。
そういった知識がなくても、テンポのいい会話に不思議と引き込まれると思います。
最後のページを読んだら、きっと最初のページに戻りたくなるはずです。
「プラネタリウムの外側」が未読の方は、ぜひそちらも読んで欲しいです。
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本日は、以上です。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。