井上荒野

【小説】井上荒野『静子の日常』~静子さんみたいなおばあちゃんになりたいです~あらすじと感想

2022年10月3日

『静子の日常』井上荒野~静子さんみたいなおばあちゃんになりたいです~

こんにちは、MAMOKOです。

本日も私が今までに読んだ小説を紹介します。

今回ご紹介するのは、井上荒野さんの『静子の日常』です。

MAMOKO
MAMOKO
一言でいうと、日常系の家族小説

こんな時に読んで欲しい

元気になれる作品を読みたい時

Amazon商品の説明より

おばあちゃんは、あなどれない―果敢、痛快、エレガント。

75歳の行動力に孫娘も舌を巻く。味わい深くユーモラスに、

年齢を重ねてこそのしなやかな境地を描く。

チャーミングで心ほぐれる家族小説。

あらすじと読んだ感想

静子さんと、静子さんと暮らす息子夫婦と孫の視点で書かれた短編集です。

スイミングスクールに通ったり、パソコンを習い始めたり、

地図も持たずに出かけてみたり。

そんな行動力のある静子さんのユーモアがあって

ちょっと切ない日常のお話です。

 

表紙の印象からもふんわりした感じがあるので、

スパイスみたいにピリッとした井上荒野さんが好きな人には

物足りないかも知れないです。

なにかが起こるわけでもなく、よくある日常。

ただ、静子さんだけでなく、家族、息子や嫁、孫の日常でもあります。

自分で決めたことはやり通す、静子さんがとても素敵でした。

 

あれできない、これできないって決めつけるんじゃなくて、

どこでも行ける、なんでもできるって思うことから

「変化」が始まるのかも知れないですね。

ちいさな変化はじんわり広がって

いい影響になってくのが心地よかったです。

 

夫の浮気に気づきながらも完璧な妻として生きてきたことを、

死別した時点で新しく歩み始めた静子さんの潔さは、

何事も始めるのに遅すぎることはないと教えてくれる気がします。

 

お雑煮のエピソードがいいなぁって思いました。

誰かとパフェ食べたいです。

最後に

井上荒野さんの『静子の日常』は、

読むと元気になれる、日常系の家族小説です。

こんな風に年をとって、おばあちゃんになっても

静子さんみたいにかっこよく生きたいです。

大きな感動はなくても、晴れみたいに明るくて、

何かを始めたくなる、読後感はさわやかな作品です。

読書好きな人、これから読書を始めた人はぜひ参考にしてね。

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本日は、以上です。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

-井上荒野