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【小説】歌野晶午『葉桜の季節に君を想うということ』 ~二度読み必至のどんでん返し~あらすじと感想

2023年3月4日

『葉桜の季節に君を想うということ』歌野晶午 ~二度読み必至のどんでん返し~

こんにちは、MAMOKOです。

本日も私が今までに読んだ小説を紹介します。

今回ご紹介するのは、歌野晶午さんの『葉桜の季節に君を想うということ』です。

MAMOKO
MAMOKO
一言でいうと、二度読みしたくなる恋愛ミステリー

こんな人に読んで欲しい

どんでん返しの話が好きな人
叙述トリックが好きな人
タイトルに心奪われた人

Amazon商品の説明より

「何でもやってやろう屋」を自称する元私立探偵・成瀬将虎は、

同じフィットネスクラブに通う愛子から悪質な霊感商法の調査を依頼された。

そんな折、自殺を図ろうとしているところを救った麻宮さくらと運命の

出会いを果たして——。あらゆるミステリーの賞を総なめにした本作は、

必ず二度、三度と読みたくなる究極の徹夜本

あらすじと読んだ感想

元私立探偵の成瀬将虎は自称「何でもやってやろう屋」

ヤクザになりきって潜入捜査をしたり、友人の生き分かれた娘を探したり、

高額な布団や健康食品を売りつける蓬莱俱楽部の調査をしている。

駅のホームで自殺しようとしていた麻宮さくらを助けたことで

運命の歯車が回り始める……。

 

※ネタバレ含みます

 

この本を読んだきっかけSNSで見た時に、装丁とタイトルの美しさに心を奪われて、

手元に置いておきたくて買った本。

「おすすめのミステリー」「叙述トリックといえば…」等でも

度々紹介されていて、いつか読もうと思ってた。

タイトルと叙述トリックっていう情報以外の内容を知らずに

読んだけど、めっちゃよかった!!

 

完全に騙された。騙され方がスマートで、

うまくミスリードされる。

 

読みながらずっと気になってたことは、やっぱり明らかにされてなかった。

違和感は、確かにあった。戻ってもわからなかったけど、進んだらわかった。

先入観とか、思い込みとか決めつけってほんとに怖い。

疑うことなく読み進めて、最後で驚く。

 

この違和感を疑って、突き詰めて気づいた人がいたら

ほんとにすごいなぁって思います!

 

知ってから読めば、そりゃ騙されるよねって感じ。

でも「そういうことか」って思わず声に出しちゃうような、

どんでん返し系の話は好きです。

 

映像ではなく、小説だから楽しめる。読書ならではの叙述トリック。

騙されても楽しい、騙されなくても楽しい。そういう読書を大事にしたい。

 

エピソードががいろいろあったし、時系列もわかりにくくて、

ちょっと迷子になりそうだったけど、ピタっとはまる後半は爽快でした。

 

君を想うってタイトルなのに、序盤は恋愛小説感がほぼなし。

でも、結果とてもすてきな恋愛小説でした。

 

私はすてきな恋愛小説だと思ったけど、

最後のどんでん返しに嫌悪感を抱く人も多いみたいなので、

好きじゃなかった人はごめんなさい。

年齢関係なく恋愛できるって、やっぱりとてもいいと思う。

 

何かを始めるのに、いくつになっても遅くない

ってテーマは元気をくれる。やり直せる。まだまだ始められる。

 

犯罪が絡んでいなかったら、もっと良かったのに。

っていう所がちょっと残念なお話ですね。

 

”桜の花は本当に散ったのか?俺の中ではまだ満開だ”

春以外にも桜の木に目を向けてみようと思いました。

最後に

歌野晶午さんの『葉桜の季節に君を想うということ』は

・きっと誰でも騙されるミスリード

・全てが詰め込まれた素敵なタイトル

・探偵ものでもあり恋愛小説でもある

・読書でしか味わえない至高の叙述トリック

 

そんな一冊です。気になった人はぜひ手に取ってみてください。

読書好きな人、これから読書を始めた人はぜひ参考にしてね。

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本日は、以上です。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

 

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