辻村深月

【小説】辻村深月『傲慢と善良』~読んでよかった、恋愛ミステリの傑作~あらすじと感想

2022年12月15日

『傲慢と善良』辻村深月~読んでよかった、恋愛ミステリの傑作~

こんにちは、MAMOKOです。

本日も私が今までに読んだ小説を紹介します。

今回ご紹介するのは、辻村深月さんの『傲慢と善良』です。

MAMOKO
MAMOKO
一言でいうと、大人の恋愛小説

こんな時に読んで欲しい

決断できない時、決断しようとしている時

Amazon商品の説明より

婚約者・坂庭真実が姿を消した。

その居場所を探すため、西澤架は、彼女の「過去」と向き合うことになる。

「恋愛だけでなく生きていくうえでのあらゆる悩みに答えてくれる物語」と

読者から圧倒的な支持を得た作品が遂に文庫化。《解説・朝井リョウ》

あらすじと読んだ感想

婚約者の真実が失踪する。

居場所を探すため架は真実のストーカーを疑う。

ストーカーの証拠は見つからない。

警察の判断は、失踪ではなく家出。

その判断を受け入れられない架は真実の過去と向き合う。

知らなかった、知ろうとしなかった彼女の過去。

過去に隠されていた秘密を知ることになる架は。

 

ある日突然、婚約者がいなくなって探しているうちに重大な秘密を知ってしまう話

 

前半は架視点、後半は真実視点で物語が進みます。

視点が一方だけじゃないのは、とても良い!その分とてもリアルで痛い!

抉られすぎたのが原因なのか、途中まではあまり読み進まなかったけど、

後半は止まらず一気読みでした。

 

婚活小説であり、恋愛小説でもあるこの1冊。

とにかく言葉選びが秀逸で、一つ一つ胸に刺さります。

婚活に悩んでる人は、もっと刺さるかもしれない。

架くんの友達の言葉は、言ってることもすごくわかるけど

すごく嫌だった。仲良くなれない。

でも、思い知らされることとか、共感と気づきがあってかなり刺さる。

 

いつも「善良」な真実ちゃんが、選ぶ時には傲慢になる。

誰の中にもあって、気づかないフリをしている「傲慢」さから、

目を逸らすことをを許してくれない感じがヒリヒリしました。

 

とても好きな本だけど、とても疲れる本。そんな感じです。

今、40代、未婚、独身で、結婚もしていないし、婚活もしたことがない。

どっちもする予定はないけど、もしするならその時はまた読みたい。

結婚とか恋愛以外でも、言葉にならないモヤモヤしたものがあるなら、

読めばきっと何かが見える、そんな1冊です。

朝井リョウさんの「解説」もとてもいいので、

最後まで読んで欲しいです。

最後に

辻村深月さんの『傲慢と善良』は、一言で言うと大人の恋愛小説です。

結婚や恋愛はもちろん、それ以外でも悩みがあるなら答えてくれる1冊です。

決断のきっかけや後押しが欲しい人にはおすすめです。

読書好きな人、これから読書を始めた人はぜひ参考にしてね。

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本日は、以上です。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

-辻村深月