『透明な螺旋』東野圭吾～ガリレオシリーズ十作目、長編六作目の最新作～
こんにちは、MAMOKOです。
本日も私が今までに読んだ小説を紹介します。
今回ご紹介するのは、東野圭吾さんの『透明な螺旋』です。
こんな人に読んで欲しい
ガリレオの真実が気になる人
Amazon商品の説明より
シリーズ第十弾。最新長編。
今、明かされる「ガリレオの真実」。
房総沖で男性の銃殺遺体が見つかった。
失踪した恋人の行方をたどると、
関係者として天才物理学者の名が浮上した。
警視庁の刑事・草薙は、横須賀の両親のもとで過ごす湯川学を訪ねる。
「愛する人を守ることは罪なのか」
ガリレオシリーズ最大の秘密が明かされる。
あらすじと読んだ感想
今まで語られなかった、湯川先生のプライベートが明らかになる話
小説は文庫派なんですが、勝手に調べたところ、単行本発売から約3年後に
文庫本が発売されてることが多かったので、3年待てずに買いました。
"ガリレオっぽくない"、"物足りない"ってレビューが目立ってたので、
そのあたりも気にはなってたんですが、
私は湯川先生ファンなので楽しめました。
"今明かされるガリレオの真実"と、帯でも謳われてましたが、
特に謎でもなかったし、明かして欲しいわけじゃないって気持ちで読みました。
「ガリレオシリーズ」というフィルターをかけて読むと、
正直ガリレオじゃなくてもいいかもしれない。って感じは否めないです。
でも、スッキリする読後感はないけれど、とても興味深くて納得感がありました。
面白かったし、優しい人がいっぱいで、感動もできる話です。
シリーズ未読の人のほうが、ガリレオ感に期待しない分おすすめかもしれない。
キーになる児童養護施設があります。
房総沖で男性の遺体が見つかります。
被害者の恋人は何故か失踪。
謎に匂わせてくる妙齢の女性が次々出てきます。
恋人の捜索中に、思わぬところで湯川先生の名前登場。
殺害した犯人は？恋人の失踪理由は？ガリレオの真実は？
プロローグが何年も前、誰かが亡くなる、家族の話、シリーズものって……
どっかで読んだな？って『希望の糸』を思い出したことも残しておきます。
クズ過ぎる男がいて、もうどうしようもなくてしんどいです。
こんな奴いないやろ、で片付けにくい現実がちょっと悲しい。
助けを求められる環境と、助けられる世界であって欲しいと思いました。
ガリレオの真実を伝える場面での、湯川先生から内海刑事への言葉がとても印象的でした。
湯川先生と草薙刑事と内海刑事の、3人の絆の強さが溢れててグッときました。
全部知ることが正解じゃない。
知らないほうが幸せなこともあって、"今知っていることだけが真実"という
夢の見方があってもいいなと思いました。
最後に
東野圭吾さんの『透明な螺旋』は、一言でいうと湯川先生の家族の話です。
湯川先生のプライベート、草薙さんと内海薫と3人の関係性を楽しみに読んで欲しいです。
シリーズ未読でも、充分楽しめるので気になった方はぜひ手に取ってみてください。
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本日は、以上です。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
